JOURNAL / 2026.08.04

介護施設のホームページ写真で撮っておきたい7つの場面

撮影準備

介護施設の共有スペースで、スタッフと撮影者がホームページ用写真の撮影内容を確認する様子

介護施設のホームページを新しくするとき、意外と迷いやすいのが「どの場面を写真にすればよいか」です。

施設内を一通り撮影しただけでは、建物の様子は分かっても、働くスタッフの姿や日々の雰囲気までは伝わりにくくなります。一方で、人物写真ばかりでは、施設の広さや設備を知りたい人に十分な情報を届けられません。

まず掲載するページの役割を考え、そのうえで必要な場面を組み合わせることが大切です。ここでは、介護施設のホームページで使いやすい7つの場面を整理します。

最初に、写真を掲載するページを確認する

同じ施設写真でも、トップページ、施設紹介、採用情報では求められる役割が異なります。

トップページには施設全体の印象が分かる写真、施設紹介には空間や設備、採用ページにはスタッフの仕事風景や表情が必要です。最初に掲載予定のページを書き出しておくと、似た写真ばかりになるのを防げます。

採用ページに必要な人物写真については、採用サイトの写真撮影で必要なカットでも整理しています。

介護施設で撮っておきたい7つの場面

1.外観と入口

外観は、初めて訪れる人が施設を確認するための写真でもあります。建物全体だけでなく、入口までの動線や玄関付近も撮っておくと、施設紹介やアクセス案内に使いやすくなります。

車や看板、植栽の状態で印象が変わるため、撮影前に駐車位置や入口周辺を確認しておきます。

2.共有スペースと居室以外の内観

食堂、談話スペース、廊下などは、施設で過ごす環境を伝える写真になります。広さが分かる全景に加えて、家具や採光が伝わる角度も押さえます。

撮影のために物をすべて片づけるのではなく、普段の使われ方が分かる程度に整える方が、実際の施設との違いを小さくできます。

3.スタッフの仕事風景

記録を確認する、備品を準備する、館内を点検するといった仕事風景は、採用ページや施設紹介に活用できます。

単にカメラへ向かって立ってもらうのではなく、普段の業務の中から撮影しやすい動作を選ぶと、仕事内容が伝わる写真になります。画面や書類に個人情報が写り込まないよう、撮影用の状態を準備しておくことも必要です。

4.スタッフ同士の連携

申し送り、短い打ち合わせ、二人で内容を確認する場面などは、スタッフ同士の関係や仕事の進め方を伝えやすい写真です。

実際の会議を撮影する必要はありません。確認する資料や立ち位置を決め、普段行っている流れを無理のない範囲で再現します。

5.利用者との関わり

会話やレクリエーションなど、利用者との関わりが分かる場面は、施設の日常を伝えるうえで重要です。一方で、ホームページへの掲載を前提に、誰がどのように写るかを事前に確認しておく必要があります。

顔を出さない場合は、後ろ姿、手元、距離を取った構図なども考えられます。ただし、顔が見えなくても周囲の情報から個人を識別できる場合があるため、施設内の判断だけで撮り進めないようにします。

6.スタッフのプロフィール写真

施設長や採用担当者、現場スタッフのプロフィール写真は、採用情報やスタッフ紹介に使用できます。

背景、明るさ、体の向きを揃えておくと、複数人を並べたときにも統一感が出ます。全員を同じ表情にするより、その人らしさが残るよう会話をしながら撮る方が自然です。

7.その施設ならではの場所や取り組み

中庭、調理スペース、季節の飾り、レクリエーションで使う道具など、その施設らしさが分かるものも撮っておきます。

一般的な施設写真だけで構成すると、別の施設との違いが見えにくくなります。「見学時によく説明している場所はどこか」とスタッフへ聞くと、撮るべき特徴を見つけやすくなります。

利用者が写る場面は、掲載先まで含めて確認する

個人情報保護委員会は、個人を識別できる利用者の写真をホームページや機関誌に掲載する場合、本人の同意が必要と案内しています。撮影できるかどうかだけでなく、ホームページ、採用媒体、SNSなど、どこまで使用するのかを分けて確認することが大切です。

詳しくは、個人情報保護委員会の医療・介護関係事業者向けFAQで確認できます。

撮影当日は、顔出し可能、後ろ姿のみ、掲載不可といった区分を撮影担当者にも共有します。名札、記録画面、予定表、郵便物など、写真の端に個人情報が写り込んでいないかも確認します。

同じ場面を、横位置と縦位置で残しておく

ホームページのメイン画像には横位置、採用ページの人物紹介やSNSには縦位置が使われることがあります。また、写真の上に文字を載せる場合は、人物を中央に置かず余白を取った構図も必要です。

使用媒体を事前に伝え、重要な場面は横位置、縦位置、文字用の余白ありで撮り分けておくと、後から無理に切り抜く場面を減らせます。

複数施設では、共通カットと施設別カットを分ける

複数の施設を撮影する場合は、外観、共有スペース、仕事風景、プロフィールなど、すべての施設で撮る共通カットを決めます。そのうえで、中庭や設備など施設ごとの特徴を追加します。

共通項目を先に決めておくことで、ホームページに並べたときの不足やばらつきを減らせます。複数拠点特有の準備については、複数の店舗や施設を撮影するときに困りやすいことでも紹介しています。

撮影前に整理しておきたいこと

  • 写真を掲載するページと媒体
  • 撮影するスタッフと利用者の範囲
  • 人物ごとの撮影・掲載条件
  • 撮影できる部屋と時間帯
  • 画面、書類、名札などの写り込み対策
  • すべての施設で撮る共通カット
  • その施設だけで撮りたい特徴

7つの場面をすべて同じ枚数で撮る必要はありません。ホームページで何を伝えたいかに合わせて優先順位を決め、人物、空間、施設の特徴が偏らないように組み合わせることが、使いやすい写真を揃える第一歩です。