JOURNAL / 2026.07.25

複数の店舗や施設を撮影するとき、企業担当者が困りやすいこと

撮影準備

複数の店舗・施設を撮影するため、地図と撮影リストを確認する様子

複数の店舗や施設の写真をまとめて更新する。

一見すると、同じ内容の撮影を各拠点で繰り返せばよいように思えます。しかし実際には、1か所だけの撮影とは違う準備や調整が必要です。

撮影そのものより、各拠点との連絡、撮る内容の統一、移動時間の管理、撮影後のデータ整理に時間がかかることもあります。

この記事では、複数の店舗や施設を撮影するときに、企業担当者が困りやすいことを整理します。

すべての拠点で「何を撮るか」を揃えるのが難しい

複数拠点の写真をホームページや採用サイトに並べる場合、各拠点で共通する写真が必要です。

外観、受付、仕事風景、スタッフ、設備など、基本となるカットを決めておかないと、ある施設には必要な写真があるのに、別の施設にはないという状態が起こります。

一方で、すべてを同じ内容にすると、それぞれの店舗や施設が持つ特徴が伝わりにくくなります。

そのため、撮影前には次の2つを分けて考えると整理しやすくなります。

  • すべての拠点で撮影する共通カット
  • その拠点ならではの設備、サービス、雰囲気が分かる個別カット

共通の撮影リストを用意し、そこへ各拠点の個別項目を加える方法が実務的です。

日程調整が撮影以上に大きな仕事になる

店舗や施設ごとに、営業時間、スタッフの勤務日、利用者やお客様が少ない時間帯が異なります。

外観を撮る場合は天候や日の向きも関係します。複数の場所を1日で回るなら、拠点間の移動時間や駐車場所も確認しなければなりません。

撮影時間だけをつないだ予定表では、少しの遅れが次の拠点へ影響します。準備と移動の時間を含め、余白を持たせたスケジュールが必要です。

また、各拠点で当日の窓口になる方を決めておくと、到着後の案内や出演者の呼び出しがスムーズになります。

場所が違っても、写真の印象を揃える必要がある

同じ会社の店舗や施設でも、建物の広さ、壁の色、窓の位置、照明の明るさは異なります。

まったく同じ構図を当てはめるだけでは、かえって不自然になる場合があります。それぞれの場所に合わせて撮り方を変えながら、明るさ、色、人物の見せ方など、全体の基準を揃えることが大切です。

特に採用サイトでは、写真の印象が拠点ごとに大きく違うと、別の会社のように見えてしまうことがあります。共通する雰囲気を保ちつつ、それぞれの現場らしさを残すバランスが必要です。

「普段の仕事の様子」を写真にするのは意外と難しい

求人や施設紹介では、実際に働いている様子が分かる写真がよく使われます。

ただし、普段の仕事をそのまま撮れば自然な写真になるとは限りません。カメラが入ると動きが止まったり、スタッフの表情が硬くなったりするためです。

撮影する業務をあらかじめ決め、立ち位置や動きだけを簡単に整理したうえで、実際の会話や作業をしてもらうと自然な場面をつくりやすくなります。

利用者やお客様が写る可能性がある施設では、撮影範囲や掲載許可についても事前の確認が必要です。

写真と動画を同じ日に撮るなら、優先順位が必要になる

ホームページ用の写真に加えて、SNS用の短い動画も一緒に撮影したいというケースがあります。

準備を一度にまとめられる点は効率的ですが、写真と動画では必要な動きや撮影時間が異なります。

限られた滞在時間の中で両方を揃えるには、必ず残したい写真、余裕があれば撮りたい動画というように、優先順位を決めておくことが重要です。

掲載先が決まっている場合は、横向きと縦向きのどちらが必要かも先に確認します。

撮影後のデータ整理にも手間がかかる

複数拠点を撮影すると、納品される写真の数も多くなります。

すべての写真が一つのフォルダに入っていると、担当者が必要な写真を探すだけでも時間がかかります。店舗名や施設名ごとに分け、必要に応じて外観、人物、仕事風景などの項目も整理しておくと使いやすくなります。

ファイル名やフォルダ名の付け方を統一しておくことは、複数の担当者で素材を共有するときにも役立ちます。

本社と現場で、撮りたい内容が異なることがある

本社の担当者は、全拠点で統一された素材を求めます。一方、各店舗や施設の担当者は、その場所ならではの特徴を残したいと考えることがあります。

どちらも大切ですが、撮影当日に初めて希望を確認すると、予定していた時間内に収まらないことがあります。

本社側で共通項目を決めたうえで、各拠点から個別の希望を事前に集めておくと、全体の統一と現場ごとの特徴を両立しやすくなります。

撮影前に決めておくと進めやすいこと

複数拠点の撮影では、次の項目が分かっていると準備を進めやすくなります。

  • 写真や動画を使用する媒体と目的
  • 撮影する拠点の数と所在地
  • 全拠点で共通して必要なカット
  • 各拠点だけで撮りたい内容
  • 出演するスタッフと撮影可能な時間
  • 当日の案内を担当する方
  • お客様や利用者の写り込みに関するルール
  • 納品データの分け方

最初から細かな撮影内容まで決める必要はありません。使用目的、拠点数、所在地が分かれば、必要な写真や当日の流れを整理しやすくなります。

複数拠点撮影は、撮る前後の設計が大切

複数の店舗や施設を撮影するときに難しいのは、カメラの技術だけではありません。

各拠点との連絡、共通する撮影内容、移動を含めたスケジュール、写真の統一感、納品後の使いやすさまで考える必要があります。

撮影の目的と運用方法を先に整理しておくことで、現場の負担を抑えながら、複数の媒体で長く使える素材を揃えやすくなります。

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